新製品【笠原理化工業株式会社 塩素イオン計『CL-11Z』】
笠原理化工業株式会社より新製品のお知らせです。
特徴
自動温度補正式高性能塩素イオン電極
ガラス電極型参照電極
バックライト機能
校正時のISAB添加不要
防水構造(IP67相当)
仕様
品名 | 塩素イオン計 |
型式 | CL-11Z |
測定対象 | 水中の塩化物イオン |
表示 | 液晶デジタル4桁表示 |
測定範囲 | Cl:0~2000mg/L mV:-1000mV~1000mV |
分解能 | Cl:0.1mg/L(0.1~99.9mg/L) 1mg/L(100~2000mg/L) mV:1mV |
繰り返し性 | Cl:±2mg/L以内(0.1~99.9mg/L) ±5mg/L以内(100~2000mg/L) mV:±2mV以内 |
温度補償 | サーミスタ自動温度補償 |
メモリー機能 | 最大30件 |
周囲温度 | 0~45℃ |
校正方法 | 専用の10mg/L 1000mg/L塩素イオン標準液による2点校正 |
外形寸法 | 本体:70(W)×40(H)×173(D)mm 電極:Ф16.8×192 |
重量 | 本体:約300g、電極:約130g(ケーブル1m含む) |
標準構成 | CL-11Z計器本体(乾電池付)、 塩素イオン電極(CLD-11)、 塩素イオン標準液(50mL)10mg/L :CLSLN-10-50 塩素イオン標準液(50mL)1000mg/L :CLSLN-1000-50 電極内部液(30mL):CLDLQ-30、 スポイト2本、取扱説明書、保証書、 イオン活量強度調整剤(50mL) |
標準外付属品 | 塩素イオン標準液 10mg/L (250mL) :CLSLN-10-250 塩素イオン標準液 1000mg/L(250mL) :CLSLN-1000-250 電極内部液 (50mL):CLDLQ-50 イオン活量強度調整剤(ISAB) (250mL) :CLISAB-250 |
Q&A
●塩素イオン電極で残留塩素が測定できるか?
塩素イオンは、水に溶けている塩素分です。すなわち、水中に溶解している塩化物中の塩素分のこと です。 例えば食塩は塩化ナトリウムNaClですが、これが水に溶解すると、Na+とCl-に分かれます。Cl-は水中では塩素イオンになります。 塩素イオンは塩分濃度の指標として食品、化学、養殖、浄化槽、河川等あらゆる分野で測定される重要な水質項目です。 残留塩素は、水中に残留する全ての有効塩素(消毒効果(酸化力)のある塩素)で、遊離残留塩素 や、結合残留塩素と呼ばれるものです。 上述したとおり、塩素イオンと残留塩素は別のものです。従って、塩素イオン濃度が高いからといっても殺菌用の塩素が十分である訳ではありません。 また、塩素イオン計で残留塩素の測定はできません。
●浄化槽放流水の塩素イオン測定の必要性性
浄化槽に流入する生し尿の塩素イオンは約5500mg/Lとされています。塩素イオンは生物処理では分 解しないので放流水の塩素イオン濃度を測定すると何倍の水道水で希釈されたかの判定ができます。 例えば、浄化槽放流水の塩素イオン濃度が110mg/L、水道水の塩素イオンが20mg/Lとすると、 (5500-20)÷(110-20)=60.888 よって、約61倍の水で希釈されていることになります。これは浄化槽管理の重要な水質測定項目に なっています。
詳細はカタログ・資料をご覧ください。